瞳の中には君が居て
~第一章~
出会い
ねえ、覚えてるかな?
あたしたちの出会いは、ありきたりだった。
そう、高校での入学式。
私立で校則が厳しいのにもかかわらず、あたしは茶髪にピアスという派手な格好で入学式に望む。
「ちょっとあなた!待ちなさい!!」
声をかけられるのも当然だ。
長い髪は巻いており、スカートは他の生徒より遥かに短かった。
腕や、首にはブランド物のアクセサリー。
さらに茶髪にピアスだ。
「…………」
「あなた何て格好してるの!髪も戻して、束ねてきなさい!」
あたしは無視して歩いた
「待ちなさい!」
腕を握られる。
「…………っ」
あたしはものすごい嫌悪感に襲われた。