瞳の中には君が居て



おふろから上がると竜心からメールがきていた。

『(笑)
 空星さんはさ、
 何でみんなとつるまないの?』

『なんとなくだよ。』


あたしはこう打って送信した。
すると、すぐに返信がきた。

『そっか。
 てか、ひま~』

あたしがつるまない理由は聞かずに、はなしをそらしてくれた竜心。
そんな竜心の優しさが嬉しかった。

『ありがとう。
 そうだね。ひまだね』

~♪
『ええ?なにが~?
 いまからあそぶ?』

『いまから?』

~♪
『いまから♪』

あたしはすこし悩んで断りのメールをいれた。
いまから出ていったら、おばあちゃんが心配するかもしれない。

『そっか。
 いきなりごめんね!
 あっ、俺眠いんだった
 もう寝るね。
 おやすみ☆』

下手な嘘をつく竜心。
そんな竜心の優しさはいつまでもあたしの心に残った。




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