瞳の中には君が居て




~♪



「……!」


いまのは…夢?
久しぶりに…あの人たちの夢見ちゃった…


あたしはベッドから出て嫌な汗を拭った。


でも…何か…優しい声がした気がするのは気のせいかな……?


きのうは…
あたし、おばあちゃんに勝手に怒鳴って部屋にきたんだっけ…

おばあちゃんに謝らなきゃ。
お風呂も入らないと。


あたしは下着と部屋着をもってバスルームへと向かう。

こっそりお風呂に入り、どう謝ろうか悩んで、謝り方を決めて、風呂からでた。

そして、キッチンに向かう。

キッチンにはいつも通りおばあちゃんが立っていた。
あたしは勇気を振り絞り声をかける。


「………っ………おばあちゃ…」


よぼうとしたところであたしはやめた。
ごみ箱に無造作に捨てられていた…きのうのハンバーグ。

おばあちゃんは毎回多めに作って次の日の昼、自分で食べている。


なのに何で…すてたの…




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