瞳の中には君が居て



「…おばあちゃん…!」
「心ちゃん…おはよう」

おばあちゃんは元気のない笑顔で言った。


「…どうしたの…!?」

あたしはおばあちゃんに駆け寄った。

「…ごめんね…心ちゃん…わたし、どうしても心ちゃんが怒った理由がわからなくて………」

寂しそうな笑顔で言うおばあちゃん。

「…そ…んなこと…っ」

あたしはきのうじぶんがしてしまったことをひどく後悔した。

「…っ…ごめんね…っ…ごめんね、おばあちゃん…!」

「…心ちゃんは謝らなくていいのよ…?わ…たし…が…」


「……おばあちゃん?」


おばあちゃんは眠ってしまったようにぐったりしている。


「……お…おば…?…おばあちゃん!!」




< 46 / 193 >

この作品をシェア

pagetop