瞳の中には君が居て
「………ゃ………!」
伸びてくる、手。
死んだような白い手―…
あたしの首に……
「―…!」
いうこと聞かないなら死にな!
心―…!!
「やめて!!」
あたしの首にまわっていた手を振りほどく。
「………そらほ…」
「やめて!殺さないで!」
あたしの脳は過去に戻っていた。
…過去になんて戻らないのに。
忘れたかった。
なのに―…
忘れてくれない。
それどころか日に日にリアルになって…
フラッシュバックして…
過去に戻ってしまう。