瞳の中には君が居て



「……………………?」


とりあえずあたしは、ゆきからもらった紙袋をカバンのなかにいれて、保健室を出た。


下駄箱にいくとゆきが待っていた。


「……カバン…重い?…もとっか。」


あたしを心配してか、ひょいとあたしのカバンを持った。



「…………ありがとっ」

あたしは笑って言った。
あたしはゆき、竜心、おばあちゃんの前では笑っていられた。

「…いいよ。…心、次バイトいつ?」

ゆきもあたしのまえでは笑ってくれた。

「……えっと…わかんない…」


あたしが汗って言うとゆきは笑った。


「じゃあ、明日一緒にいこっか。」

「……うん…!」




ねえゆき…



あのときの笑顔は




本物だった―…?




< 66 / 193 >

この作品をシェア

pagetop