瞳の中には君が居て
「……………………?」
とりあえずあたしは、ゆきからもらった紙袋をカバンのなかにいれて、保健室を出た。
下駄箱にいくとゆきが待っていた。
「……カバン…重い?…もとっか。」
あたしを心配してか、ひょいとあたしのカバンを持った。
「…………ありがとっ」
あたしは笑って言った。
あたしはゆき、竜心、おばあちゃんの前では笑っていられた。
「…いいよ。…心、次バイトいつ?」
ゆきもあたしのまえでは笑ってくれた。
「……えっと…わかんない…」
あたしが汗って言うとゆきは笑った。
「じゃあ、明日一緒にいこっか。」
「……うん…!」
ねえゆき…
あのときの笑顔は
本物だった―…?