瞳の中には君が居て

愛しているからこそ




あたしはその日、またお母さんの夢をみた。




『これ、きなさいよ。アタシがわざわざ買ってきたのよ。』

そういって渡してくれたのはピンク色のカーディガンだったね…

『酒よ!もっともってきなさい!』

……もうないよ……
もうやめよう?
お母さん…

ガシャーン!
のみおわったお酒のビンを床にたたつけ、あたしを殴るお母さん。


気が狂ったように暴れ、我に返るとうずくまってるあたしに一言投げ捨て出ていった。



『アンタのおかげでスッキリしたわ。』




あたしはお前のオモチャじゃねーんだよ!!




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