瞳の中には君が居て



「…………竜心………」


また、風が吹く。
荒く、荒く。


……まるで竜心の心のように…


強く、強く…


次にみた竜心はさっきの表情が嘘のように…


笑っていた。



「…や~、ガラじゃなかった!忘れてっ」



元気にそういってあたしと繋いだ腕をぶんぶんとふった。


「……………そっか…」


ねえ、竜心。
ごめんなさい…
あたしは、あなたに
守れない約束をしてしまった。


でもね、あのとき言った言葉に
嘘はないよ。


本当に、本当に、本当に…
竜心が大好きだったんです。





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