もしも…
「え…、何?」
その真剣な顔のお父さん後ろから、お母さんも何やら沈んだ表情のまま入ってきた。
この雰囲気からして、楽しい話題じゃないことくらい誰でもわかるだろう。
………山本は別として。
「2人ともそんな顔して…。
どうしたの?」
先ほどの私の問い掛けに答えず、黙っていた2人に、もう一度質問をする。
重苦しい雰囲気。
「あのな、ユウ…。」
そんな雰囲気の中、
口を開いたのはお父さんだった。
「明日の夜…。
みんなでこの家を出る。」
この言葉の後、何やらお父さんがいろいろ説明していたけど…、
この時私はお父さんが言ってることが理解できずにいた