もしも…
ユウはメールを見ると、
わけのわからないような顔を
していた。
俺はユウの頭を軽く叩いて
「へっ!ペチャぱい女!」
なーんて、
クソガキみたいな捨てぜりふを
言って教室から出て行った。
ここまで言えば、きっとユウは
俺の後を追ってくるはずだ。
俺は階段の踊り場で
ユウを待った。
「弘俊……?」
ユウの声がした。
ふりむくと、
ユウが不安そうな顔をして
俺の後ろに立っていた。
「お前今日どーしたの?」
ユウはまだわけわからない
って顔してる。
「なんか今日元気ないじゃん。
なんかあったのか?」
俺は言葉を付け足して
再度聞いてみた。
「何でそー思うの?」
あれ?
なんかユウの声震えてねーか?
俺は不思議に思いながらも
質問に答えた。