もしも…




ーーーー10分後。





「ハァハァ…。もー無理。」


「お…俺も。」



どちらもバテて、雪の上に寝転んだ。

空からはまた雪が降ってきた。

どちらも言葉を発することなく、聞こえるのは校庭で騒いでいるクラスメートの声だけだった。








………今ってもしかして告白のチャンスだったりするよね。

てかなんかすごく言いたいんですけど。「好き」って叫んで抱き着きたいんですけど。

あー。でもいきなりすぎるよね。振られたら気まずくなっちゃうし…。うー、でもでもーー…。






「あー。なんか眠くなってきた」


ビクッ

いきなりしゃべるからビックリしたじゃないか。



「ね、寝れば?」


「バカヤロ。こんなとこで寝たら俺死ぬぞ。」


「じゃあ死「それ、ほんとに思ってる?」



「…え?」






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