ワタシとアナタとキミ。
1章

絶望

目の前は真っ暗だ。

もうどうでもいい。

横殴りの雨が全身を濡らし、私は交差点の真ん中で立ち尽くす。

横を通る通行人の視線を痛いくらいに感じる。

でもそんなの何とも思わない。

だってもうどうしていいか分からないから。

…もう、死んじゃおっかな。

…でも、私は死ねない。

気づくと雨と一緒に涙が頬を濡らしていた。

私は何かの糸が切れたように、

その場でしゃがんで泣きじゃくった。

だって・・・私には子供がいるから。



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