If not...
とぼとぼ歩く。
目の前に迫る学校。
ウォレスは、更に歩みを遅らせた。
校門を前にして、お腹が痛くなってきた。
ロッカーまで来ると頭が痛くなってきた。
廊下では目眩が。
教室の前になると、吐き気まで。
しかし、逃げ出す訳にはいかないのだ。
扉を開けた。
机はセーフ。
椅子もオッケー。
教科書は…
やられた。
“死ね”だの“馬鹿”だの、黒い落書きが沢山。
それを見たウォレスは、胃が捩切れそうだった。
大嫌いだ。
僕を虐めた奴らみんなだ。
毎日僕を虐めて愉しんでいる。
嫌いだ。
みんな消えてしまえ!