If not...
叶えたい願いはいくつかある。
「じゃあ、僕に力を頂戴!誰であろうと簡単に捩伏せられるような、強靭な力!」
怖い程に愉しそうなウォレス。
声は黙って聞いていた。
「それから、僕を虐めた奴ら全員を消したい!ただ見ているだけの薄情なクラスメイトは、僕の奴隷にするんだ!無理矢理僕を学校に通わせた両親にも、罰を与えないとね!…動物にしてしまおう!猫と犬がいい!」
目がギラギラと光っている。
闇色の光だ。
「それで全部?」
抑揚のない声音でたずねた。
「これだけ状況を変えれば、きっと僕は勝者になれる。」
「わかったわ。」
ウォレスは目をギラつかせた。
願いが叶うのを今か今かと待ち侘びる。