MIRACLE STATER〜大ッ嫌いな幼なじみ〜


「……どうした?」


「うん……虹羽のことなんだけど……」


初音が言い難そうにオレを見た。


「虹羽?」


「うん。き、気を悪くしないでね? 虹羽……本当にいい子なの。
多分……わたしが響と付き合い始めたから、そういうこと言ってるだけで……
本心じゃないから……だから……」


「分かってるよ!」


一生懸命、虹羽をかばう初音。


その、一生懸命さがオレの心をくすぐる。


本当に、こいつらは真の親友だといえると思う。





< 200 / 288 >

この作品をシェア

pagetop