MIRACLE STATER〜大ッ嫌いな幼なじみ〜
~響side~
「ほれ」
「は?」
昼休み。
屋上でオレは寝っ転がっていると、顔の上で束になった紙が風に吹かれてパタパタしていた。
あごを上げてその先を見ると、虹羽が屈託のない笑顔でオレを見ていた。
「パンツ、見えるぞ?」
オレの頭の後ろに立っている虹羽。
短いチェック柄のスカートが虹羽の太もも辺りで揺らめいている。
見えそうで見えない距離。
何とも思ってない奴でも、それが男心をくすぐらせる。