MIRACLE STATER〜大ッ嫌いな幼なじみ〜
「あのなぁ……」
「分かってるって! これから響くんの悶えるような奮闘ぶり、楽しく拝見させてもらうわ!」
「……お前、鬼だな……」
「そぉ? だって、今まで女に困ってなかった響くんが一人の女の子に夢中になって、試行錯誤してる姿、誰も考えてないって! あー楽しみ☆」
虹羽は何かを企むような顔でオレを見る。
何が楽しみだ!
にしても、選りによって何で虹羽にばれちまったんだろうか……。
オレのこれからの生活、闇が見えてきた……。
「あっ、そうそう」
そんな話をしにきたんじゃないのと、虹羽がさっきオレの頭を思いっきり叩く道具にした雑誌をオレに差し出した。