MIRACLE STATER〜大ッ嫌いな幼なじみ〜
「何?」
虹羽から受け取ると、雑誌の表紙には恋愛特集として、大きなタイトルがふってある。
いかにも女が食らいつきそうなタイトル。
「響くんにもってこいのタイトルだなーと思って……ここ」
そういって虹羽が指した先には……。
――鬼畜な男たち。
って……。
こいつ……。
「虹羽っ!」
ついつい、大声を出してしまう大人気ないオレ……。
ダメだ、完全にからかわれてる。
「さすが! 賢いだけあって、ちゃんと意味、分かってんじゃん。
まぁ、それ読んで、しっかり勉強しなよ!」
腕組みをして、オレの前に立つ虹羽。
何でそんな勝ち誇った顔をしてんだよ!