MIRACLE STATER〜大ッ嫌いな幼なじみ〜
「それと、この雑誌の最後にある、占い、結構当たるんだよね。女向けだけど……
読んどいても損はないと思うけど?」
「へぇ〜」
「じゃぁ、そういうことで!」
虹羽はくるっときびすを返して、ひらひらっと手を振ると、オレの前から姿を消した。
何なんだ? あいつは……。
雑誌を持ってきただけか?
イヤ……あれは、完全にオレの弱みに付け込んで楽しんでる。
にしてもまいった……。
相手が虹羽だからなぁ……初音と友達なだけに、口止めっつっても限度がある。
まぁ、でも、何とかなるか……。
オレは虹羽からもらった雑誌をパラパラとめくってみる。