MIRACLE STATER〜大ッ嫌いな幼なじみ〜


わたしと隼人くんとの恋は4ヶ月という短いものだった。


始まりを告げたのも彼で、終わりを告げたのも彼だった。


きっと、わたしの気持ちが完全に隼人くんに向いていないのを、彼自身が感じ取ったんだと思う。


もともとは、隼人くんから告白してきて、断る理由もなく、付き合い始めたわたしたち。


わたしも隼人くんのこと、好きになろうと努力はしたんだけど……。


どうしても、彼として……


男として恋愛感情を抱けなかった。


わたしに好きな人がいたわけじゃないんだけど、隼人くんを一番と思えなかった。


だから、こういう結果になってしまったのは、当たり前のことだったんだ。




< 83 / 288 >

この作品をシェア

pagetop