MIRACLE STATER〜大ッ嫌いな幼なじみ〜


ココロに響く隼人くんの言葉。


――オレ、やっぱり初音のことが好きだ。


そう思ってくれるのはうれしい。


うれしいけど……。



瞬間。


わたしの脳裏に浮かんだ響の顔。


そう、わたしは響が好きなんだ。


でも……響はわたしのことが大ッ嫌いで、振り向いてくれる可能性は限りなくゼロに近い。


そう思うとだよ?


わたしを好きでいてくれる隼人くんともう1回、付き合う?


その方が幸せなのかなぁ……。


響の事は……きっと、一生かかってでも好きになってもらえる可能性はないもの。




< 86 / 288 >

この作品をシェア

pagetop