【短編】いらない人間のころし方【MENS企画】
「あっ!?ごめんね!?」
パッと解放された私の腕はブラブラと肩を支点に振り子モード。
まぁそれは一秒足らずで物理的な要素が諦めた訳だけど。
「じゃあ善は急げね。早速仕度しましょ」
「え、もう?」
寝起き10分しか経っていないんですが…。
とか言う間も与えられず七千はリビングを出て行く。
仕方ない。
嘆息を吐きながら私も着替える為に自分の部屋へと戻る。
クローゼットから適当な服を取り出し、着替え終え。
あ~、メイクは別にいいや。
財布。それから携帯。ポケットに雑に突っ込み。
あとは持ってくものは、無いね。
机の上の鏡で髪を整える。
それと、最後に本棚から一冊大学ノートを取り出した。