【短】ラストからスタートするラブ
1ラスト
白い雪が舞う、寒いあの日。
「別れましょう?」
回りの音に掻き消されてしまうぐらい、あたしは小さく呟いた。
あたしの片想い期間が長かったから、付き合い始めてからもずっと不安だった。
あたしばっかり好きなんじゃないか、本当はあたしじゃなくて誰でもいいんじゃないかって。
自分から別れを切り出すことにも悩んで、口に出してからもまだ心のどこかで願ってた。
”別れたくない”その一言が聞けることを。
でも、少しの沈黙の後、現実の言葉が胸に刺さる。
「……分かった」
この瞬間、恋は終わった。
それからしばらくは頭から離れなかった。
もう少し付き合っていれば、何か変わったかもしれない。
素直に気持ちを打ち明けてれば、笑顔でいたかもしれない。
まだあたしは恋に不器用で、臆病で、子供だったよね。
「別れましょう?」
回りの音に掻き消されてしまうぐらい、あたしは小さく呟いた。
あたしの片想い期間が長かったから、付き合い始めてからもずっと不安だった。
あたしばっかり好きなんじゃないか、本当はあたしじゃなくて誰でもいいんじゃないかって。
自分から別れを切り出すことにも悩んで、口に出してからもまだ心のどこかで願ってた。
”別れたくない”その一言が聞けることを。
でも、少しの沈黙の後、現実の言葉が胸に刺さる。
「……分かった」
この瞬間、恋は終わった。
それからしばらくは頭から離れなかった。
もう少し付き合っていれば、何か変わったかもしれない。
素直に気持ちを打ち明けてれば、笑顔でいたかもしれない。
まだあたしは恋に不器用で、臆病で、子供だったよね。
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