あーるぴーじー
「今更気付いたのか?遅いな」
「………うん、そうだね。なんかもう、早くも疲れたよ」
「何を言っているのだ。まだまだこれからだろう。そしてお前はさっきから何処に向いて話しているのだ」
「何処って、あんたの姿が見えないんだよ!!逆にこっちが聞きてえよ!どこにいんの!?」
「ギャンギャンうるさい男だな。まるでポメラニアンだ。後ろを向け、後ろを」
「…後ろ向いたけど!いないんだけど!!」
「誰がそこにいると言った。いい加減説明をさせろ」
「ぐ…!チッ!言いたい事いっぱいあるけど、我慢してやるよ!!」
俺は無理矢理口を閉じて、その場にあぐらをかいた。