*恋模様*
ドアを開けると、お姉ちゃんは”わぁっ!”と驚いた顔をしてあたしを見ていた。
「…お姉ちゃん?」
訊ねるとお姉ちゃんはニコッと笑った。
『ひぃ、モテるよ!どんだけ制服に合うのよ?!』
「…えっ?」
褒められてちょっぴり嬉しかった。
だって…
このあたしはどれでも似合わないのに。
この制服が似合うなんて…
思わなかったから。
『まぁ、いいんじゃない?そのやりかた!メッチャ可愛いよ~!!』
お姉ちゃんが肩をぽんっと叩いてニコッと笑った。
あたしは、その言葉に納得して”うん!”と縦に頷くとお姉ちゃんはあたしの頭をなでなでしてくれた。
やっぱり、お姉ちゃんは完璧だな…。
いつだって、凄く憧れるお姉さん。