*恋模様*
そして、重い足で
やっと黒木先輩の所へこれた。
あたしは緊張しまくりでしょうがない。
彼は気付いていないのか
こちらに目を向けていない。
あたしは、
焦りながらも口を開いた。
「あっ…あのっ…っ!」
いえたっ!
と思うと彼が気付いたのか振り向いた。
そしてあたしをじろーっと見た。
そしてあたしと目が合った。
あたしは緊張で体ががちがち。
そんなあたしを見て一言。
『何か用?』
え…?!
あたしは彼の答えに目を開いて驚く。
まさに緊張が吹っ飛んだ。
どういうこと…っ!!
何がどうなってんのっ?
あたしは意味が分からなかった。
だって、あたしが来たのに…
"何か用?"って…?!