特別機関『GQ』!!
ピエロの男
都内某所、某ビルの最上階…
「あー楽しかった!!」
そう言って笑う女は壁に狐の仮面をかけた。
彼女のコードネームは『カーサ』
「カーサ、これもかけとけ」
そう言って般若の仮面を投げる彼は『エンティ』
「自分でかければいいのに…」
「とか何とか言いながらかけるんだな。」
天狗の仮面を持った彼は『ニキ』
「なに?ニキの分もかけろって言うの?」
「いや、俺は…」
そう言ってニキは壁のフックに向かって仮面を投げつけ、見事フックにかけた。
天狗の仮面は二、三回回転したが、正しい位置で止まる。
「あっ…ぶないわね!!」
「本当ですね。……ああ、カーサ、私はちゃんと自分でかけるので。」
そう言ってピエロの仮面を持った彼はカーサが差し出した手を丁寧に断った。