特別機関『GQ』!!
カーサvs阿仁間瑠都
「ずいぶん凝った仕掛けだな…」
「スイッチは私が持ってるわ。」
動物達がうなりごえを上げている。
「そこの犬、行けっ!!」
カーサがそう言うと一匹の犬が瑠都に飛びかかる。
「止まれ!!」
瑠都がそう叫んだ。
しかし、犬は止まらない。
「何で!?会話できるはずでしょ!?」
私は目の前の光景が信じられなかった。
瑠都が噛みつかれている。
「……お前、この子に何したんだ…」
「お前じゃなくてカーサよ。
操らせてもらってるわ。」
「だからか…どうりで自我の意識が無いと思った。
会話できないはずだな。」
瑠都はため息をついた。
「そんな悠長なこと言ってられるの?
血が出てるけど?」
瑠都の腕では血がにじみ出ていた。