いびつなカタチ
なんとかギリギリで駅までたどり着いて、新幹線に間に合った。
アタシが行かなきゃ担当がお茶になるかもしれない…。
アタシが行かなきゃ。
新幹線に乗れたのは内緒にして、
つかないかも、ってメールした。
仙台についてすぐタクシーに乗った。
急いで…。
早く会いたい。
お店についたらアタシで満卓だった。
合同年越しイベントすごい。
えっ!?
無理って言ってたじゃん!
実はあの時もう新幹線でした-。
そんな会話をして。
VIP席には座れず…。
VIPにはアタシのライバルになるであろう、1部No.1のエースがいた。
アタシがシャンパン入れたらシャンパン入れる。
無事、信と年越しできたけど…。
二本目のシャンパンの時、
今年は信を1部No.1にします!
って言ったら、担当も、
No.1に負けないように頑張ります!
って言って、アタシたちは強く抱き合った。
トイレに立ったら
VIPからもシャンパン。
アタシが火付けちゃったね。
今年もNo.1にします!
だって。
アタシはシャンパンコールの時、1部No.1を見た。
おもいっきり目が合った。
これはいつもだ。
何でNo.1がアタシを見るかは…。
ライバル意識かな。
担当の太客だからかもしれないし。
でも多分アタシはいつも、敵意のこもった目で見てると思う。
きっと蔑んだ目で見てると思う。
ホストには大概派閥がある。
アタシの担当派以外はアタシの敵だ。
でも一部No.1のエースは
若い風俗嬢。
さすがに敵わないよな-。
でも絶対負けたくない。