いびつなカタチ
パパへ
一緒に暮らしたことはないけど、アタシは親父っ子でした。
ずっと寂しかったよ。
アタシのことが大好きだったの知ってたよ。
ちゃんと伝わってたよ。
勉強なんかしなくていい
ゴメンね、ちゃんと勉強してたら6大学くらいには入れたよ。
一度殺されそうになったのは
今でも忘れない。
でも焼身自殺じゃなくてもよくない?未だに謎だよ。
あの時、親父に殺されるならそれでも構わないって思ったんだよ?
焼身はちょっと嫌だったけど笑
だってさ、未だにアタシの生きてる意味なんて見つからないんだもん…。
最後にママには内緒、ってくれた二万は、すごい助かったんだ。
ありがとうね。
パパは何にも知らない。
墨もシャブも風俗も。
ママより知らない。
ごめんね?
もうすぐ定年を迎えるんだろうから、それまでローラーに引かれないように、
ママと二人仲良く暮らせるように、何とかやっていってください。
最後にお詫びね。
ばぁちゃんがもし亡くなっても、パパが亡くなっても、ママが亡くなっても、
アタシは行かないよ。
アタシはその中で呼吸することができないから。
可愛がってくれてありがとう。