いびつなカタチ
だからメールを送った。
『始めはね、
ただ応援したいと思った。
頑張ってる信に
No.1になってほしいと
本気で願った。
でも気づいたら
アタシ自分で思ってたより信のことが好きだった。
今も応援したい気持ちに変わりないんだけど
No.1にしてあげられない自分が不甲斐なくて、
自分にしんどくなる…。
本当に部屋借りて、
快適な生活もさせてあげたいし
負担を少しでも減らしたいと思った。
思っちゃったカラこそ
今できない自分に腹が立つし
これ以上信の傍には
いられないって思った。
結局はまらないはずのホストに
はまった自分も嫌い。
まぁ信だったカラこそだけど。
それが仕事だって解ってんのに
信を好きな自分が居た。
そこがしんどくなっちゃった…
よくあるパターン過ぎて
自分アホらしい。
ゴメンね?
勝手なアタシだけど
なんでか
本当に好きだったんだろうね、
なぜか
泣けてくるカラ。
アタシが守りたいモノって
アタシが心から大切なモノって
なんなんだろう。
今の空っぽなアタシには答は出せないけど、信は信らしく
貫いて、負けないで?
ありがとう。』
その日アタシの為にうたってくれた歌に涙したから。
でもやっぱり飼いたいと願うアタシは、親友に協力を頼んだ。
運よく二ヶ月分レオパレスのチケット余ってるから、
親友とレオパレスに同居して
二人でお金貯めよっか、って話して。
それはママが買ったのだから、可能かどうかは、ママの気分次第。
病気になって長いこと経つけど、ここまで自分から何かをしようとしたのは、バンドの時以来。
支えてくれる人がほしかったバンド時代より、アタシは強くなった。
自分が支えられる人間になりたいと思えるようになった。