霊感
火葬された
その晩の出来事


私は母親が寂しいかとおもい

仏壇の前へ母と自分の床をとった。


床の間には父のなきがら。



床にはいり

すぐに金縛りになったとたん

仏壇の前で


弟が

父へのお経をあげているのが

聞こえた。


横をみると

母も床についていた。


すると父の声

「おーい。おーい。

聞こえへんのかなあ~。

こんなによんどるのに。

おーい。

もう見えへんのかな。

こっちはみえとるのにわからんかなあ。

あああ、もう消えてまうぞ・・・・

あかん・・・・」



金縛りがとけると

仏壇のまえで




本当に弟がお経をあげていた。

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