霊感
昼休みのチャイムとともに

携帯がなった。



母の職場の同僚という女性からの電話。

母が無断欠勤しているという。


倒れているかもしれないから見てきてくれと。


無断で休む母でないため

上司に事情を話し早退。


弟にも連絡した。


母が無断欠勤している。

弟はおとつい電話したばかり

といっていた。

高速道路を走りながら

母へ

『まって、まだ駄目!

もうすぐつくから待って』と叫んでいた。


なくなったかどうかもわからないのに・・・。


もう一人の自分が

もう亡くなっていると自覚もしていた。


家に到着前に弟から携帯電話。

「どうやった?」

「まだついてへんねん。ついたら連絡するし」

「わかった」


実家の玄関は鍵がしまっていた。

鍵をあけた。



テレビがついている。

「かあさ~ん。どこ?いるん?」


居間にはいったとたんキッチンで



倒れている母の足が見えた。



やっぱり。
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