天使に恋した悪魔




「やっぱ処分かよ.だったらもっと早く始末したほうがよかったな」




「被害も甚大なものですしね」




「ふむ」




「そうですよね」






みんな私を殺そうとしていたことは明らかだった。




私はその場にしゃがみ込み声を殺して泣いた。






当然と言えば当然だ。
被害は甚大なものになっていて地獄だけでなく天界までにも知れ渡っていたのだ。











待ってよ……
私は……私はまだやりたいことがいっぱいあるんだよ?番人だってまだまだ未熟者だし、友達だってほしいし...恋愛だってしたい!!!!
私は死んじゃうの?
そんな………そんなのって…











「ゼウス…」





「みなさん、言葉を慎みなさい。お客さんがきてますよ」








パッとドアが開いた。








私はビクッとして顔を背けた。




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