天使に恋した悪魔






「考えてみてください。この子を今日までずっと監視してきてなぜ急に覚醒したかを言及するのが1番大切だと思いますが?」





ゼウスは私の前にしゃがみ込み猫でも撫でるかのように頭を撫でた。










「去年から心に闇があったろ?」




「それは悪魔なら当然です」



「別の何かがあるって事?」




「かもしれません」




「偶然じゃないのかね」





「タイミングが良すぎます」




「確かに…今日は罪人たちが罰を受けることになってましたから鬼がたくさんいましたしね」







ゼウスは立ち上がった。






「いいですか..この事件には何か裏があるかもしれません。無駄な殺生は避けましょう」




ゼウスは私の縄をといた。



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