天使に恋した悪魔





「私は見世物じゃないわ!!!!ふざけんな!!!!!」






ドガッ!!!!!




「わゎっ」





私のパンチを健次はひらりとかわして逃げた。
当たった私のパンチは壁をメコッと貫通させてしまっていた。












「天使はいいよね!!!!ただ雲の上でハープ弾きながら唄えばいいんたから!!悪魔の残虐な仕事を上から見下ろして笑ってんでしょう?!馬鹿にしてんでしょ?!!」





ガチャン!!












「ぃだだっ!!!」




健次を大きな羽でおもいっきりひっぱたいてやった。










「私だって好きで悪魔に生まれたわけじゃない!!好きでこんな仕事するわけじゃない!!!貴方にわかる?!」






私は健次にまたがってパシンとほっぺたをはたいた。









健次は何も言わず抵抗することなくただ私をじっと見つめているだけだった。








「友達もいない...本当の親にも見捨てられ............引き取られたさきには木崎家にふさわしいように自分を殺して...やりたいこともできず..............言いたいことも言えない..おまけに今日なんて生々しい仕事までさせられたあげく....死神と政略結婚よ?!私には自由がないの!!!!!!!お家繁栄のためのいい道具よ!!」


パシン...


私は健次を何度もはたいた。




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