天使に恋した悪魔
「すご〜〜〜いっ!!」
目を輝かせながら私はベッドに飛び乗って枕に顔をうずめた。
「健次ッッ!!すご……」
言葉が続かなかった。
「ん?」
健次はいつの間にかすぐ隣にいた。
鼻と鼻がぶつかるくらいすぐ近くに。
「ちかッッッッッッ」
恥ずかしさと照れくささで顔を背けた。
『君があまりにも綺麗だったから』
健次のさっきの言葉が何度も何度も駆け巡る…
ドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッ
また鼓動が高鳴ってしまった。
「健次どうしよッッ!!また龍になる時の感じがするの!!」
私は胸に手をあてて健次を見た。
健次も慌てた様子で
「わわッ!!!!!胸が苦しいのか?!!」
「違う.ドクドクしてるの……前に龍になった時みたいに..心臓の鼓動が速くなって....」
「でも.龍になる気配は感じない...ってことは..」
健次は赤くなって目を反らした。
「なんでかな?!」
ドクドクする理由を健次は教えてくれなかった。
「にゃにゃにゃっ」
そう言って健次は私の鼻なトンっと指を添えるだけでした。
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