天使に恋した悪魔






氏神裁判当日













雲の上にゼウスを中心にして神たちが座っていた。









健次は心配そうに証言台付近に座っている。
その隣には私が食いちぎった赤鬼たちの遺族と思われる鬼たちが並んでいた。











そして母上がきた。



私はなるべく顔を見ないようにしていた。





でも、















バシンッ!!!!!!!!!!!!!






右ほっぺたに激痛が走った。





「恥さらしが!!!よくも木崎家に泥を塗ってくれたわね!!!!!誰がここまで食わせてやったと思ってるの?!」






母上は爪をだして私の足をグサリと刺した。




「きゃあぁあぁ!!!!!!!」



激痛が体中を電気みたいに走った。



「おやめさい!!!!!」




ゼウスが言った瞬間健次が母上から私を引き離した。










「神聖な裁判所で血を流すことは許されませんよ」






健次はキッと睨みつけた。





場を取り繕おうとゼウスが口を開く



「今から裁判を始めます.天使代表.桜井健次、天界からみた襲撃事件の内容をお聞かせ下さい」





健次は私を雲の椅子に座らせた。







「はい、被告.木崎黒姫は355528050年852月68日に龍の姿に変貌し、赤鬼58匹.罪人321人をあやめました」






これが私の侵した罪……



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