天使に恋した悪魔
健次side
氏神裁判が終わってから3日後、俺は一人雲の上でボーッと黒姫のことを考えていた。
今頃、酷い罰でも受けているのだろうか…
どうしても黒姫を忘れることができないでいた。
「け〜〜んじっ♪」
「健次くんだぁ」
「かっこいいっ」
女の子たちが白い羽をばたつかせながら俺の方にきた。
「天使代表だなんてすごいじゃない」
「悪魔の裁判だったんでしょ?!」
「やっだぁ〜.悪魔とか.」
「ねねっ.どんなかんじだったの?!悪魔って??」
俺はたちまち女の子たちに取り囲まれてしまった。
「んん〜とね.......綺麗な子......俺らと同い年だっけ」
俺の言葉に女の子たちは大笑いした。
「あはははははっ」
「悪魔のくせに??」
「残虐な事してるんだよぉ??」
....だからなんだよ
黒姫は好きでんなことするわけじゃないし……
気分を害した俺は女の子たちを無視して出掛けることにした。
もちろん、ヴィーナスの泉から地獄を見るために。
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