天使に恋した悪魔
「やめて!!離して!!!!!」
抵抗してメイド達を振り払った瞬間
バシィイイィイィィイイ!!!!
雨宮が手に持っていたムチでおもいっきり足をぶった。
「ヤァアアアァァアア!!!!!」
あまりの激痛に私はその場に倒れ込んでしまった。
メイド達がとっさに私の両手を捕まえると
「あなた様が木崎の養子となってから長い年月が絶ちました……木崎家に相応しくなるよう幼い頃よりお側で教育してきましたが………………木崎家に相応しい悪魔にはなれませんでしたね………せめて最後は木崎のために尽くしなさい..」
雨宮はそう言い放つと今度は腕に鞭を打った。
激痛で意識が朦朧とする私を見ると雨宮は涙をためながら口パクでこう言った。
「ス イ マ セ ン 」
鞭をもった雨宮の手は震えている。そして牢屋から足早に去ってしまった。
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