大切な人
『…それで?』


『話したよ、アヤの事
言わなくても気付いてたみたいだけど』


『気付いてた?』


『うん。俺ら大学くる時も帰りも一緒だから見た事あったんだと思う』


わかってて告白した彼女はもしかしたら自分のとこにくるって思ってたのかな


『でもさ…オサムひどいよ』


『え?』


『追いかけてもこないし、あの人の話し聞いても何も言わなかった』


「あれは…」って言いかけたオサムはすぐに「うん、ごめん」って謝ってきた


< 120 / 172 >

この作品をシェア

pagetop