大切な人
話しを聞いてもすっきりした気持ちにはあまりなれなくて


なんか気まずいまま2人で教室を出る


『…ホール行く?』


それはオサムも同じみたい


『うん』


そう言って歩き出した視線の先にはさっきの彼女……


こっちに向かって歩きながら


「オサム!さっきの話しだけど…」なんて私が見えてないかのように話し始める


『私先に行くから』
『いい加減にしてくれないか?』


オサムに話しかけたのと同時に言われた言葉に一瞬驚いた


え?私?みたいな


でもオサムの視線の先には泣きそうな顔の彼女


< 121 / 172 >

この作品をシェア

pagetop