大切な人
『さっきも言ったけど香月の事はずっと友達だとしか思ってない
勘違いさせたつもりもないし、香月の気持ちだって知らなかったんだ
でもアヤがいなかったとしても俺は香月を恋愛対象としては見られない』


さっきもって言葉に少し安心できた


私の事を庇ってくれなかったけど


ちゃんと話してくれてたってわかったから


『…どうしてもダメなの?』


泣きながら話す彼女を私は黙って見てた


『俺はアヤしかいないんだ』


そう言ったオサムに手をぎゅっと握られて


嬉しくて泣きそう


< 122 / 172 >

この作品をシェア

pagetop