大切な人
『アヤ帰ろう』


『え?だって私まだ講義あるよ?』


『今日はもう帰る』


珍しく……てゆうかオサムがこんな強引なのは初めて


さっきから握られてた手を引かれて駐車場に向かう


車に乗ってからオサムは無言で


私はミカにメールするためにカバンから携帯を出すと


《着信10件》と表示された携帯の着信履歴はオサムで埋め尽くされてた


普段のオサムからは想像できないけど


でもそれぐらい心配してたって事はちゃんとわかった




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