大切な人
『…あ、私ちょっとジュース買ってくる!』


そんな雰囲気に耐えられなくて席を立つと


『俺も行くよ』


白石さんの優しい声


席から少し離れると「ごめんね」って白石さんに謝られた


『なんで白石さんが謝るんですか?』


『…いやマサヤ達うるさくてさ』


『大丈夫です。でもなんか……彼氏って騒がれると恥ずかしくなっちゃって』


『……俺たちはゆっくりでいいよ』


『え?』


『俺たちのペースで付き合っていこう』


『……はい』



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