大切な人
『行きたいところある?』


そう聞かれて最近できた洋食屋さんの話しをしてみたら


『俺もそこがいいかなって思ってた』


『本当ですか?』


同じ事を考えてたってだけでなんだか嬉しくなる





お店について先に話し始めたのは白石さん


『……なんか信じられないなって思う』


『信じられないって……私がですか?』


『あ、ごめん!そうじゃなくてアヤちゃんとこうして2人でいる事だよ
……ずっと片思いだったからね』


『……いつからですか?』


私がバイトを始めたのは......確か高2の冬だったはず


『……最初はキレイな子が入ってきたなぐらいだったんだよ』


少し照れながら話す白石さんに


私まで恥ずかしくなる


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