大切な人
車に乗った白石さんはやっぱりいつもと違ってて


飲んでいた居酒屋から少し離れたファミレスに連れて行ってくれた





注文が終わってもなんだか落ち着かない様子の白石さん


『白石さんなんかありました?』


『え?』


『なんか今日いつもと違いません?』


『あ……うん。ごめん』


私に謝った白石さんは


急に顔を上げて私の目をまっすぐ見て話し始める

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