大切な人
『みんなきっと本気じゃないですよ』


そう言いながら顔を上げると写真を見ながら話してたせいで私と白石さんの距離が近くて


いつも見てる優しい笑顔にさえもドキドキする


恥ずかしくて少し俯いた私に白石さんの優しい声


『アヤちゃん』


『………』


きっと私の顔は真っ赤だ


そんな私の頬に白石さんはそっと触れて


『好きだよ』


『………私も』


『ん?』


『……私も…好きです』


優しく唇を重ねる


もっと触れてたいって思ってたのに少しだけ離れた白石さん


『幸せすぎて……どうしたらいいかわかんなくなるよ』


その言葉に涙が出た


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