大切な人
『アヤちゃん誕生日おめでとう!』


『ありがとうございます』


教えてもらったダイニングバーは雰囲気も良くて


美味しそうなお酒や料理がたくさんある


いつもはとりあえずビールだけど今日は2人でスパークリングワインを頼んで乾杯


『セイジ達が言ってたとおり美味しいね』


『はい、今度アイリさん達も誘ってまた来たいですね』


『そうだね。』


返事をした白石さんは少しだけ黙って小さく息を吐き出す


『白石さん?』


『……あのさ。』


『はい』


『……この後……家にこない?』


『…行きたいです。』


飲みながら話してて家に誘われるのはなんとなくわかってた


でも白石さんは遅くなっても絶対家に私を送ると思う


本当は自分からこんなこと言うのは恥ずかしいけど


どうしても今日は白石さんとずっと一緒にいたい


『…今日はずっと一緒にいたいです』





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