大切な人
白石さんは少し困った顔をしてたけど


「アヤちゃんが納得するなら」って話してくれた


私の前に付き合ってた子は


高3の時の彼女で


就職する彼女と進学する白石さんは


だんだんすれ違いが多くなって


卒業前に別れたらしい


大学に入った白石さんはしばらく彼女はいらないなって思ってて


その年の冬にバイト先にきた私を好きになって


「そこからはずっと片思いだったからね」って少し笑った









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